140．ねむい

おきぬけにｱｷが言った
眠い。

非常に気になる、特に今日は。

なんでですかね。

今日はまた帰りが遅いからなんでしょうか。


まだ完全に目覚めるでもなく
家を出たようだし、
昼休みは昼寝して
なんとかのりきっていただきたいと。

昨日の夕方
ﾅﾅとさんぽに。
ｱｷのお隣の家のお母さんが庭先に。

俺の中では噂の人。
オレの事に気付いているものの
名前も存じないので
声も掛けられないといっていた
おばちゃんである。

こういう時にうちのｱｲﾄﾞﾙは
活躍するのだ。

かわいいねぇ～。

と言わせる前に
微妙な時間帯だったが
こんにちわと言ってみた。

おれのはなしなんざ
一切しなかったが
これでこれからご挨拶くらいは
なんなく出来るはずです。

声をかけようにも知らないから。

向こうで暮らしてたときは
きっと近所の人も
あんまり意識しないことなんじゃないかと思う。

無関心というかなんというか。

そういう点では
北海道は暖かいし
困ったときにたすかるのです。

雪に嵌った時とかね･･･


そんなこんなで昨日は
ｱｷが帰宅するまで
長い時間があった。
帰ってきたのは22時過ぎですから。

昨日は下ごしらえ済みの
食品を買ってきて
いざ作る時に
気がついた。

衣に赤とか緑とか付いてる。

ｱｷの苦手なものがないか
すかさずチェック。

なぜ買おうとしたときに
見なかったんだろう。

苦手そうなものはほとんど入ってなく
入っていても気にならない程度なので
なんとかいけるはず。


ですが
帰宅してそれを目にしたｱｷさん、
やはりみなれないｵｶｽﾞを注視。

おそるおそる小さく食べると
ｾｰﾌだったようで
思いのほかおいしく食べてくれました。

食べてくれるまでは
今日は喧嘩になるかもしれないとか
いろいろ考えてちょっと焦ってましたが
大丈夫でした。

なんか
オレまだまだ修行がたりないと
感じた日でした。

もっと気配りﾎﾞｰｲにならねば！
頑張ろう＾－＾